ロシア科学アカデミー・スミルノフ物理学派論文審査員:ドクター佐野千遥
まえがき
ニュートン古典物理学は限界が有ったので、量子(統計)力学と相対性理論が厳密論を示し、ニュートン古典物理学は量子(統計)力学から見れば大数の法則を使って平均値の概算をした場合に当たり、相対性理論から見れば特殊解に当たる、とする「正統派」現代物理学の「常識」を我々スミルノフ学派は真っ向から批判する。
ニュートン古典物理学から動的作用反作用の法則を忘れ去ったがために、現代物理学は完全なる誤りに迷い込んだ、とスミルノフ学派は見る。そしてニュートンの動的作用反作用の法則を復権させるならば、「正統派」現代物理学の誤りを体系的に批判し尽し、ミクロの世界、マクロの世界を貫いて真の物理学を再建し、発展させる事ができる、と考える。そしてその方向の理論作業が物理学の中枢部分について真実である事が既に確認されたと見る。残るはその一枚岩の理論に基づき、物理学各論に於ける「正統派」現代物理学の誤りを体系的に批判し尽くす作業であり、そして実験結果の検証と理論的肉付けの作業である。
第1章:導出出来るはず無い核内求心力を原子核物理学と素粒子論がどう捏造したか!スミルノフ学派Dr佐野千遥
物理学とは力に集約できる学問である。
原子核内を電荷として見て、磁荷として見なかったために、原子核内の力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」から力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」を導き出すという不可能な任務を自分に課してしまった「正統派」現代原子核物理学と「正統派」現代素粒子論が「高度な」「高度な」「数学」を導入して「壮大なるゼロ」の理論を捏造してきた事の大局的論証を佐野千遥は既に済ませている。
ここでは力の入力条件=陽子間の斥力から力の出力条件=電磁気力の100倍の求心核力を、「正統派」現代原子核物理学と「正統派」現代素粒子論それぞれがどのようにして導いたかに見せ掛けたかの具体的詳細を、彼等の「理論」の各ステップのペテンを克明に抉り出して、物理学の非専門家にも一目瞭然と成る様に以下に解説する。
うろたえたノーベル賞委員会によって倒れないように必死に支えられて来た「正統派」現代原子核物理学と「正統派」現代素粒子論と対決しこれ等を打倒するのは、反エントロピー新古典物理学を提唱するロシア科学アカデミー・スミルノフ物理学派と佐野千遥である。
「ニュートン古典物理学の限界が現代量子物理学と相対性理論により乗り越えられた」のでは全くなく、逆にニュートンの古典物理学から動的作用反作用の法則が忘れ去られたために、誤謬の体系の現代量子物理学と相対性理論が捏造されたのであって、動的作用反作用の法則を復権させたニュートン古典物理学は、現代量子物理学と相対性理論の守備範囲であるミクロ/マクロの全物理世界を貫いて超大統一理論を成す事ができる。その超大統一理論がロシア科学アカデミー・スミルノフ物理学派と佐野千遥の反エントロピー数理物理学である。
ニュートンの動的作用反作用の方程式の両辺(各辺はワット数、つまりエネルギーの時間による一階微分)を時間について一回積分すると、エネルギー項の他に非定加速度の項が現れエネルギー保存則が成り立たない事を佐野は既に論証した。
よって運動エネルギーとポテンシャル・エネルギー(位置エネルギー)の和を全エネルギーと看做し、その保存則を論じたハミルトニアンやシュレーディンガーの波動方程式が根本的に誤っている事が論証された。
2体の相互作用ではなく、一体の運動エネルギーとポテンシャル・エネルギーの和から、鳥・飛行機が全く飛び上がれない事を結論付けてしまう拡散方程式の確率密度関数に因んで導出されたシュレーディンガーの波動方程式が一体問題の解(水素の軌道電子についての「解」)以外の解を持たないのは当然である。この一体問題を定式化したに過ぎない誤れるシュレーディンガーの波動方程式を二体以上にも恰も拡張出来るかのように取り繕う為に、その誤れる彼等のエネルギー概念の微小変動を使った「摂動論」、「繰り込み理論」なる物が捏造されたが、これで大勢を変えて二体以上を扱えるように出来ようはずがない事は明らかであるが、この点については別稿に譲りたい。
「正統派」現代核物理学と「正統派」現代素粒子論が力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を如何にして捏造したかについて以下に詳説するが、両者に共通な企みは空間の曲がり、捩れ全てを表現できるテンソルを使うと、実在しない物理的力が恰も実在しているかのような錯覚に読者を陥らせる事ができる点に有った。
第1章:「正統派」現代核物理学は力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を如何にして捏造したか?!
第1節:「粒子–振動結合」なる核内求心力の「正統派」現代核物理学によるでっち上げ
振動すると「結合力」「求心力」が生まれるなどと言う道理が成り立つはずがない(振動では外に押し出す力と引き戻す力が交互に遣って来るのであって、引き戻す力だけが振動から生じる筈は無い)事は、物理学の非専門家にも一目瞭然であるが、それをシュレーディンガーの波動方程式やハミルトニアンの誤れる「エネルギー」= 「運動エネルギー」+「位置エネルギー」の定式から出発しておいて、力の方向の+-符号を意図的に手直しする事により、有ろう事か振動すると「結合力」「求心力」が生まれるという「トンデモ理論」を「正統派」現代核物理学は主張している。このようなトンデモ理論が、「正統派」物理学学会でまかり通っているのは、殆ど全ての「正統派」現代物理学者達は、まともに「正統派」現代核物理学を理解し検証する努力を全くしていない事を意味する。
具体的に見て行こう。正統派」現代物理学の論理展開は以下の様である。
<以下は「正統派」現代原子核物理学派による「粒子–振動結合」なる核内求心力の導出の記述です。「正統派」現代物理学派はスミルノフ学派と佐野千遥の物理学よりも遥かに難解 [矛盾だらけだから難解] な論を述べ立てますので、そのお積りでお読み下さい。>
平行変形α0と異なる変形パラメータαを持つ平均ポテンシャルの中で1粒子運動を考える。
表面振動と1粒子運動を記述するハミルトニアンが
H = Hcoll(π,α) + ∑{((p^2)/2m) + U(x,α)}
= Hcoll(π,α) + Hparticle (p,x,α0) + Hcoupl(x,α)
と書けると仮定する。
Hparticle (p,x,α0) = ∑{((p^2)/2m) + U(x,α)}
Hcoupl(x,α) = ∑{U(x,α) - U(x,α0)}
U(x,α)を空間固定座標系で書けば
U(r,θ,φ,α) = U0 f(r – R0 (1 +∑αλμYλμ(θ,φ))) (1)
となる。
右辺をに関してTaylor展開すれば
U(r,θ,φ,α) = U0 (r)– R0(əU(0)/ə r)∑Yλμ(θ,φ) αλμ*) + ... (2)
[佐野千遥の註:式(1)はペテンである。核内陽子から発されるポテンシャル・エネルギーは中心から離れれば離れる程、弱くなるのだからr – R0 (1 +∑αλμYλμ(θ,φ))ではなく、符号が逆のR0 (1 +∑αλμYλμ(θ,φ)) – rであるから
U(r,θ,φ,α) = U0 f(R0(1 +∑αλμYλμ(θ,φ)) – r) (1’)
となる。
その結果、式(2)は
U(r,θ,φ,α) = - U0 (r) + R0(əU(0)/ə r)∑Yλμ(θ,φ) αλμ*) + ... (2’)
となる。]
粒子運動と振動運動の相互作用を表すHcouplは、に関する2次以上の項を無視すれば
Hcoupl(x,α) = – ∑∑kλ(r) Yλμ(θ,φ) αλμ* (3)
kλ(r) = R0(əU(0)/ə r)
となり、マイナス符号は求心力を表す。
[佐野千遥の註:式(3)はペテンである。式(2)の代わりに相対的に正しい式(2’)を使って粒子運動と振動運動の相互作用を表すHcouplは
Hcoupl(x,α) = ∑∑kλ(r) Yλμ(θ,φ) αλμ* (3’)
のように符号がマイナスからプラスに変わるから、正しくは求心力ではなく遠心力が働く。]
<以上は「正統派」現代物理学派による「粒子–振動結合」なる核内求心力の導出の記述と、佐野によるその誤りの論証と、「粒子–振動」が実は核内求心力ではなく核内遠心力を生む事の論証でした。>
第2節:「粒子–回転強結合」なる核内強求心力の「正統派」現代核物理学によるでっち上げ
<以下は「正統派」現代物理学派による「粒子–回転強結合」なる核内強求心力の導出の記述です。「正統派」現代物理学派はスミルノフ学派と佐野千遥の物理学よりも遥かに難解 [矛盾だらけだから難解] な論を述べ立てますので、そのお積りでお読み下さい。>
変形殻モデルの1粒子モードは固有座標系で定義されているから、この座標系の回転運動による慣性力のコリオリの力と遠心力を受ける。これを「粒子-回転強結合」と呼ぶ。
回転運動のハミルトニアンが、回転角運動量演算子Ř、固有座標系のk軸周りの慣性モーメントIkを用いて
Hrot = ∑{ (Řk^2)/ (2 Ik)} (ここで∑はk=1,2,3 について取る)
と近似できるとする。
変形ポテンシャル内の核子に対する角運動量演算子をĴ=∑i (Ĵ)iとすると、原子核全体に対する角運動量演算子Ĭは
Ĭ= Ř + Ĵ
とかけるから、Ř = Ĭ - Ĵ の関係を用いてHrotからŘを消去すると
Hrot = ∑{ {(Ĭ k^2)/ (2 Ik)} – {(Ĭ k Ĵ k)/ Ik} + {(Ĵ k^2)/ (2 Ik)} } (4)
となる。
右辺の第1項を原子核全体の強結合の波動関数と呼び、第2項は原子核全体のコリオリ相互作用であり、第3項は原子核内各核子の反跳項と呼ぶ。
原子核全体の結合求心力を論じるには第3項は無関係なので、第3項は無視し、第1項と第2項だけに注目する。
<以上は「正統派」現代物理学派による「粒子–回転強結合」なる核内求心力の導出の記述でした。>
回転運動によって生じる慣性力とは、古典力学からも明らかなように遠心力とコリオリの力である。
(4)式第2項のコリオリの力とは、回転軸に平行な平面上の回転軸に垂直な方向の慣性力であって(回転体が球状であるなら球の表面上の慣性力である。地球の表面に緯度、経度を引いた場合、地球の自転により生じる慣性力コリオリの力は緯度方向の表面上の力であって、地下に向かうことも、地下から空へ向かうこともない)、求心方向の力/遠心方向の力とは無関係である。具体的には台風が北半球では左巻きになる原因である。北から南に向かった地球表面の風は、地球表面が西から東に向かって自転していて且つ低緯度程その速度が速い為に右カーブするが、これは地表に東から西に向かった慣性力が働くから、と説明が出来、南から北に向かった地球表面の風は、地球表面が西から東に向かって自転していて且つ低緯度程その速度が速い為に右カーブするが、これは地表に西から東に向かった慣性力が働くから、と説明が出来る。いずれにせよコリオリの力とは回転軸に平行な平面上の回転軸に垂直な方向の慣性力であって(回転体が球状であるなら球の表面上の慣性力であって)求心方向/遠心方向には力として全く寄与しない。
回転運動によって生じる慣性力とは、古典力学からも明らかなように遠心力とコリオリの力の2つしか無いのだから、(4)式第1項の「正統派」現代核物理学が呼ぶところの「原子核全体の強結合の波動関数」つまり「強求心力」なる物は、実は強力なる遠心力である。
(4)式の右辺第1項遠心力と第2項表面に平行な力の核内合力は求心力では全く無く斥力である事が明らかとなった。
「粒子–回転強結合」核内強求心力とは「正統派」現代核物理学によるでっち上げであり、「粒子–回転」が実は核内求心力ではなく核内斥力を生む事の論証でした。
ところで次の第2章を読むとお分かりになりますが、「正統派」現代素粒子論は原子核内の力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を、上述した「正統派」現代核物理学とは全く異なった、しかも相矛盾した遣り方で試みている。第2章に有るように、「正統派」現代素粒子論は「ゲージ場」なるものを全面的に使って100倍の求心核力を導こうとしている。「正統派」現代核物理学は回転運動の慣性力を手直しし捏造して100倍の求心核力を導こうとする事は有っても、「ゲージ場」には見向きもしない。これは現代核物理学を創った物理学者は以下に佐野が論証するのと同じように、「ゲージ場」とは虚像であり原子核内たりとも実在しない事を実は察知していたからではなかろうか。
第2章:「正統派」現代素粒子論は原子核内の力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を如何にして捏造したか?!
第1節:「正統派」現代素粒子論による「ゲージ場」に基づく核内求心力の捏造
ベクトル解析のdiv、grad、rotを使った電磁気学においてスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAなる「物理量」は物理現象には発現しない。何故なら
rot gradφ= 0
div rot A = 0
だからである。つまりスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAはゲージ変換に掛からない。言い換えるならばマクロの電磁気的世界においてはゲージ場なる場は存在しない。ベクトル解析を使う限り、スカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルなる物の存在/非存在は確定しようが無いからである。
ところで原子核内の電気力が中性子間には無く陽子間の斥力である事実を、「正統派」現代素粒子論はマクロの電磁気的世界においては存在しないゲージ場に基づくグルオンとHiggs機構なるものを導入して打ち消して、「強い相互作用」なる求心力が核内では働くという論を作り発展させてきた。これが捏造でしかない事を以下に完膚なきまでに論証し尽くす。
「正統派」現代素粒子論がマクロの電磁気的世界においては存在しないゲージ場が原子核内では発現すると考える理由付けは、「正統派」現代素粒子論ではベクトル解析のdiv、grad、rotといった直線や球面に沿った方向だけでの物理量の発現を扱うのではなく、テンソル(ベクトル束)を使って一般の方向の物理量の発現を扱う新たな手法を採用しているのだから、ゼロでないスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAが存在しているなら必ずや物理量として発現するだろうと考える為である。
とこでこの「正統派」現代素粒子論のこの論には根本的ペテンが潜んでいるのでそれをここに暴露する。
マクロ世界の電磁気現象において、例えば直線の導線内を電子が流れる時、その周りに発生する現実の磁場はベクトル解析が想定している輪の形ではなく、螺旋状の形をしている。これは現実の電磁気世界自体が一般テンソル方向でスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAの存在/非存在を既に検証してしまっている事を意味する。電磁気世界の現実自体が既にスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAなる物が若し存在しているのなら物理量として発現させていなければならないが、実際に現実には発現していない。検証結果は「非存在」と既に結論付けられている事が明らかとなった。
よって「正統派」現代素粒子論の素粒子グルオン、Higgs機構は存在しない事がここに論証された。グルオン、Higgs機構とは完全なる捏造でありでっち上げである事がここに確証された。
<以下は「正統派」現代素粒子論による「ゲージ場」である「糊の役割をする」素粒子「グルオン」の記述です。「正統派」現代物理学派はスミルノフ学派と佐野千遥の物理学よりも遥かに難解 [矛盾だらけだから難解] な論を述べ立てますので、そのお積りでお読み下さい。>
強い相互作用の定式化
場ψに対してSU(3)ゲージ対称性を要求する。ゲージ対称性の条件を要求したので、全ての相互作用の形が決まってしまう。ここでラグランジアン(ラグランジアンとは元々誤謬のエネルギー保存則の枠組み内で電磁気エネルギーを書き並べた物であった。[佐野の註])を書き出すと
L = - (1/4)FaμνFaμν + -ψiγμDμψ – m-ψψ
Faμν = ∂μGaν – ∂νGaμ + gsfabcGbμGcν
(D) = ∂μδij – igs (GaμLa) ij
グルオンとは、上式に有る強い相互作用に於けるゲージ場Gaμの事である。
<以上は「正統派」現代素粒子論による「ゲージ場」である「糊の役割をする」素粒子「グルオン」の記述でした。>
上式は、物理世界には存在しない事が論証されたスカラー・ポテンシャル、ベクトル・ポテンシャルからテンソル表現を使って捏造された実は存在しないゲージ場についてなのだから、しかも原子核内についてはその存否を確かめようもないのだから、あらゆる好き勝手な論を有らん限り書き殴れば書き殴るほど、その大混乱の誤謬が齎す難解さが寧ろ「権威付け」として働く珍現象が「正統派」現代物理学会において起こっているのである。有りもしない虚像の「ゲージ場」と虚像の「ゲージ場」との相互作用を、有ろう事か宇宙最強の「強い相互作用」であると強弁するのだから、「正統派」現代素粒子論者とは心臓である。
<以下は「正統派」現代素粒子論による「重力を付与する」素粒子「Higgs粒子」の記述である。虚像である「ゲージ場」とフェルミオンとの有りもしない相互作用において、フェルミオンが「質量を発現する仕組み」なる有りもしない物を「Higgs機構」としてでっち上げ、その「質量発現の根拠」とやらの役割を負うとか言う「Higgs粒子」なる物を捏造する、その偽りの理論の展開過程を見て行こう。公理である質量から全物理現象を説明するのではなく、現象面の上っ面でしかない電気から質量を説明しようという本末転倒も見て行こう。「正統派」現代物理学派はスミルノフ学派と佐野千遥の物理学よりも遥かに難解 [矛盾だらけだから難解] な論を述べ立てますので、そのお積りでお読み下さい。>
新たに2重項のスカラー・ポテンシャルとスカラー粒子を導入する。
(佐野の註:スカラー・ポテンシャルとは我々の物理世界ではゼロである事は既に論証した。)
そのスカラー粒子は複素数の複素場
φ= (φ+ φ0)
を持ち
(佐野の註:存在すると断言するのが後ろめたいから、実数でない複素場と言うのであろうが、既に逃げ腰である。)、
その複素場自体が電荷を持っているとする。
(佐野の註:場とは普通、電場ですら電荷を持っておらず、「複素場自体が電荷を持つ」なる仮定自体が既に現実離れしている。しかも後で分かる事であるが、ここで無理矢理忍び込ませた「電荷を持ったスカラー場」を「質量を持ったベクトル・ゲージ場」へと移行させるのが「Higgs機構」なる論の見え透いた手品である)
このスカラー場は自発的に破れた対称性を持つ質量0の南部-Goldstoneスカラー場と呼ばれ、そのスカラー粒子が関与するラグランジアンは
L = (Dμφ)†(Dμφ) – V(φ†φ) + L
Dμ = ∂μ - i(g/√2)Wμ – ig’YBμ
で与えられ、
Vはスカラー粒子に対するポテンシャル・エネルギーで
V = μ2φ†φ + λ(φ†φ)2
と仮定され、Higgsポテンシャルと呼ばれる。
HiggsポテンシャルVは、今μ2 < 0、λ> 0と仮定すると
√(φ†φ) = √(-μ2/λ) = v/√2
で極小となるから、スカラー場φはv/√2の周りで振動していると仮定する。
v/√2の周りで振動している事を例えば
φ= (1/√2)((ξ2+iξ1)/2 v+η-iξ3/2)
と表して見る。
を更に変形して
φ= (1+i(ξkτk/2v))(0 (v+η)/√2) = exp(i(ξkτk/2v)) (0 (v+η)/√2)
つまり
φ= (0 (v+η)/√2)
としてしまう事が出来る。
この式を先のラグランジアンに導入すると、ηが関与する項は
(1/2)∂μη∂μη+μ2η2
である事が出て来る。
この式の形から、想定される粒子の質量は
m = √(-2μ2)
と想定できると言えよう。
つまり自発的に破れた対称性を持つ質量0の南部-Goldstoneスカラー場がゲージ場に結合すると、ゲージ場は質量を持つベクトル・ゲージ場へと変わる。この事をHiggs機構と呼ぶ。
<以上は「正統派」現代素粒子論による「質量を付与する」素粒子「Higgs」の記述でした。>
ここにHiggs機構とは正に実存しない虚像の上に仮定された何から何まで全くの空中楼閣である事が明らかとなった。
ところで現代原子核物理学についての第1章を読み返してみるとお分かりになりますが、「正統派」現代原子核物理学は原子核内の力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を、上述した「正統派」現代素粒子論とは全く異なった、しかも相矛盾した遣り方で試みている。第1章に有るように、「正統派」現代核物理学は回転運動の慣性力を手直しし捏造して100倍の求心核力を導こうとした。「正統派」現代素粒子論は「ゲージ場」なるものを全面的に使って100倍の求心核力を導こうとする事は有っても、回転運動の慣性力には一言も言及しない。これは現代素粒子論を創った物理学者達が、佐野が既に論証したのと同じように、回転運動の慣性力によっては100倍の求心核力を導く事が出来る筈がない事を実は熟知していたからではなかろうか。だから「ゲージ場」なる物を持ち込んで「求心力」の捏造に血道を上げる以外に無かった。しかしその「ゲージ場」は全くの空中楼閣であったため、その企画は全面的失敗に終わった。
ロシアア科学カデミー・スミルノフ物理学派論文審査員:ドクター佐野千遥
P.S. 読者登録をして下さる方には、フリーエージェント大学ドクター佐野千遥教授の講義受講の権利2時間分を無料プレゼントいたします。講義はskypeで配信いたしますので、ご興味の有る方は読者御登録の際にskype名をアメブロのメッセージ機能を使ってお知らせ下さい。
P.S. 尚、間もなく佐野千遥博士の塾「反エントロピー世界観により本物の社会変革を!」を立ち上げますので、そのメッセージ送信の際に塾にも参加ご希望の場合、その旨お知らせ下さい。その塾の部会は反エントロピー物理学体系、磁気による発明家協会、物理的手段による放射能の核種変更除染、タイムマシン・テレポーテーション・反重力の厳密科学体系、反エントロピー物性化学、反エントロピー生命物理学、反エントロピー物性医学、統合医療の厳密科学化、永久磁石永久機関モーター、バベルの塔の限界に挑みネーティブの精度と敏捷性に肉薄する語学習得「即聞即答訓練」、反エントロピー精神医学・教育心理学、反エントロピー未来経済学体系、反エントロピー経営学、反エントロピー未来法律学体系、歴史学への洞察、反エントロピー政治学、戦略論、等多岐に渡っておりますので、振るって御参加下さい。
まえがき
ニュートン古典物理学は限界が有ったので、量子(統計)力学と相対性理論が厳密論を示し、ニュートン古典物理学は量子(統計)力学から見れば大数の法則を使って平均値の概算をした場合に当たり、相対性理論から見れば特殊解に当たる、とする「正統派」現代物理学の「常識」を我々スミルノフ学派は真っ向から批判する。
ニュートン古典物理学から動的作用反作用の法則を忘れ去ったがために、現代物理学は完全なる誤りに迷い込んだ、とスミルノフ学派は見る。そしてニュートンの動的作用反作用の法則を復権させるならば、「正統派」現代物理学の誤りを体系的に批判し尽し、ミクロの世界、マクロの世界を貫いて真の物理学を再建し、発展させる事ができる、と考える。そしてその方向の理論作業が物理学の中枢部分について真実である事が既に確認されたと見る。残るはその一枚岩の理論に基づき、物理学各論に於ける「正統派」現代物理学の誤りを体系的に批判し尽くす作業であり、そして実験結果の検証と理論的肉付けの作業である。
第1章:導出出来るはず無い核内求心力を原子核物理学と素粒子論がどう捏造したか!スミルノフ学派Dr佐野千遥
物理学とは力に集約できる学問である。
原子核内を電荷として見て、磁荷として見なかったために、原子核内の力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」から力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」を導き出すという不可能な任務を自分に課してしまった「正統派」現代原子核物理学と「正統派」現代素粒子論が「高度な」「高度な」「数学」を導入して「壮大なるゼロ」の理論を捏造してきた事の大局的論証を佐野千遥は既に済ませている。
ここでは力の入力条件=陽子間の斥力から力の出力条件=電磁気力の100倍の求心核力を、「正統派」現代原子核物理学と「正統派」現代素粒子論それぞれがどのようにして導いたかに見せ掛けたかの具体的詳細を、彼等の「理論」の各ステップのペテンを克明に抉り出して、物理学の非専門家にも一目瞭然と成る様に以下に解説する。
うろたえたノーベル賞委員会によって倒れないように必死に支えられて来た「正統派」現代原子核物理学と「正統派」現代素粒子論と対決しこれ等を打倒するのは、反エントロピー新古典物理学を提唱するロシア科学アカデミー・スミルノフ物理学派と佐野千遥である。
「ニュートン古典物理学の限界が現代量子物理学と相対性理論により乗り越えられた」のでは全くなく、逆にニュートンの古典物理学から動的作用反作用の法則が忘れ去られたために、誤謬の体系の現代量子物理学と相対性理論が捏造されたのであって、動的作用反作用の法則を復権させたニュートン古典物理学は、現代量子物理学と相対性理論の守備範囲であるミクロ/マクロの全物理世界を貫いて超大統一理論を成す事ができる。その超大統一理論がロシア科学アカデミー・スミルノフ物理学派と佐野千遥の反エントロピー数理物理学である。
ニュートンの動的作用反作用の方程式の両辺(各辺はワット数、つまりエネルギーの時間による一階微分)を時間について一回積分すると、エネルギー項の他に非定加速度の項が現れエネルギー保存則が成り立たない事を佐野は既に論証した。
よって運動エネルギーとポテンシャル・エネルギー(位置エネルギー)の和を全エネルギーと看做し、その保存則を論じたハミルトニアンやシュレーディンガーの波動方程式が根本的に誤っている事が論証された。
2体の相互作用ではなく、一体の運動エネルギーとポテンシャル・エネルギーの和から、鳥・飛行機が全く飛び上がれない事を結論付けてしまう拡散方程式の確率密度関数に因んで導出されたシュレーディンガーの波動方程式が一体問題の解(水素の軌道電子についての「解」)以外の解を持たないのは当然である。この一体問題を定式化したに過ぎない誤れるシュレーディンガーの波動方程式を二体以上にも恰も拡張出来るかのように取り繕う為に、その誤れる彼等のエネルギー概念の微小変動を使った「摂動論」、「繰り込み理論」なる物が捏造されたが、これで大勢を変えて二体以上を扱えるように出来ようはずがない事は明らかであるが、この点については別稿に譲りたい。
「正統派」現代核物理学と「正統派」現代素粒子論が力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を如何にして捏造したかについて以下に詳説するが、両者に共通な企みは空間の曲がり、捩れ全てを表現できるテンソルを使うと、実在しない物理的力が恰も実在しているかのような錯覚に読者を陥らせる事ができる点に有った。
第1章:「正統派」現代核物理学は力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を如何にして捏造したか?!
第1節:「粒子–振動結合」なる核内求心力の「正統派」現代核物理学によるでっち上げ
振動すると「結合力」「求心力」が生まれるなどと言う道理が成り立つはずがない(振動では外に押し出す力と引き戻す力が交互に遣って来るのであって、引き戻す力だけが振動から生じる筈は無い)事は、物理学の非専門家にも一目瞭然であるが、それをシュレーディンガーの波動方程式やハミルトニアンの誤れる「エネルギー」= 「運動エネルギー」+「位置エネルギー」の定式から出発しておいて、力の方向の+-符号を意図的に手直しする事により、有ろう事か振動すると「結合力」「求心力」が生まれるという「トンデモ理論」を「正統派」現代核物理学は主張している。このようなトンデモ理論が、「正統派」物理学学会でまかり通っているのは、殆ど全ての「正統派」現代物理学者達は、まともに「正統派」現代核物理学を理解し検証する努力を全くしていない事を意味する。
具体的に見て行こう。正統派」現代物理学の論理展開は以下の様である。
<以下は「正統派」現代原子核物理学派による「粒子–振動結合」なる核内求心力の導出の記述です。「正統派」現代物理学派はスミルノフ学派と佐野千遥の物理学よりも遥かに難解 [矛盾だらけだから難解] な論を述べ立てますので、そのお積りでお読み下さい。>
平行変形α0と異なる変形パラメータαを持つ平均ポテンシャルの中で1粒子運動を考える。
表面振動と1粒子運動を記述するハミルトニアンが
H = Hcoll(π,α) + ∑{((p^2)/2m) + U(x,α)}
= Hcoll(π,α) + Hparticle (p,x,α0) + Hcoupl(x,α)
と書けると仮定する。
Hparticle (p,x,α0) = ∑{((p^2)/2m) + U(x,α)}
Hcoupl(x,α) = ∑{U(x,α) - U(x,α0)}
U(x,α)を空間固定座標系で書けば
U(r,θ,φ,α) = U0 f(r – R0 (1 +∑αλμYλμ(θ,φ))) (1)
となる。
右辺をに関してTaylor展開すれば
U(r,θ,φ,α) = U0 (r)– R0(əU(0)/ə r)∑Yλμ(θ,φ) αλμ*) + ... (2)
[佐野千遥の註:式(1)はペテンである。核内陽子から発されるポテンシャル・エネルギーは中心から離れれば離れる程、弱くなるのだからr – R0 (1 +∑αλμYλμ(θ,φ))ではなく、符号が逆のR0 (1 +∑αλμYλμ(θ,φ)) – rであるから
U(r,θ,φ,α) = U0 f(R0(1 +∑αλμYλμ(θ,φ)) – r) (1’)
となる。
その結果、式(2)は
U(r,θ,φ,α) = - U0 (r) + R0(əU(0)/ə r)∑Yλμ(θ,φ) αλμ*) + ... (2’)
となる。]
粒子運動と振動運動の相互作用を表すHcouplは、に関する2次以上の項を無視すれば
Hcoupl(x,α) = – ∑∑kλ(r) Yλμ(θ,φ) αλμ* (3)
kλ(r) = R0(əU(0)/ə r)
となり、マイナス符号は求心力を表す。
[佐野千遥の註:式(3)はペテンである。式(2)の代わりに相対的に正しい式(2’)を使って粒子運動と振動運動の相互作用を表すHcouplは
Hcoupl(x,α) = ∑∑kλ(r) Yλμ(θ,φ) αλμ* (3’)
のように符号がマイナスからプラスに変わるから、正しくは求心力ではなく遠心力が働く。]
<以上は「正統派」現代物理学派による「粒子–振動結合」なる核内求心力の導出の記述と、佐野によるその誤りの論証と、「粒子–振動」が実は核内求心力ではなく核内遠心力を生む事の論証でした。>
第2節:「粒子–回転強結合」なる核内強求心力の「正統派」現代核物理学によるでっち上げ
<以下は「正統派」現代物理学派による「粒子–回転強結合」なる核内強求心力の導出の記述です。「正統派」現代物理学派はスミルノフ学派と佐野千遥の物理学よりも遥かに難解 [矛盾だらけだから難解] な論を述べ立てますので、そのお積りでお読み下さい。>
変形殻モデルの1粒子モードは固有座標系で定義されているから、この座標系の回転運動による慣性力のコリオリの力と遠心力を受ける。これを「粒子-回転強結合」と呼ぶ。
回転運動のハミルトニアンが、回転角運動量演算子Ř、固有座標系のk軸周りの慣性モーメントIkを用いて
Hrot = ∑{ (Řk^2)/ (2 Ik)} (ここで∑はk=1,2,3 について取る)
と近似できるとする。
変形ポテンシャル内の核子に対する角運動量演算子をĴ=∑i (Ĵ)iとすると、原子核全体に対する角運動量演算子Ĭは
Ĭ= Ř + Ĵ
とかけるから、Ř = Ĭ - Ĵ の関係を用いてHrotからŘを消去すると
Hrot = ∑{ {(Ĭ k^2)/ (2 Ik)} – {(Ĭ k Ĵ k)/ Ik} + {(Ĵ k^2)/ (2 Ik)} } (4)
となる。
右辺の第1項を原子核全体の強結合の波動関数と呼び、第2項は原子核全体のコリオリ相互作用であり、第3項は原子核内各核子の反跳項と呼ぶ。
原子核全体の結合求心力を論じるには第3項は無関係なので、第3項は無視し、第1項と第2項だけに注目する。
<以上は「正統派」現代物理学派による「粒子–回転強結合」なる核内求心力の導出の記述でした。>
回転運動によって生じる慣性力とは、古典力学からも明らかなように遠心力とコリオリの力である。
(4)式第2項のコリオリの力とは、回転軸に平行な平面上の回転軸に垂直な方向の慣性力であって(回転体が球状であるなら球の表面上の慣性力である。地球の表面に緯度、経度を引いた場合、地球の自転により生じる慣性力コリオリの力は緯度方向の表面上の力であって、地下に向かうことも、地下から空へ向かうこともない)、求心方向の力/遠心方向の力とは無関係である。具体的には台風が北半球では左巻きになる原因である。北から南に向かった地球表面の風は、地球表面が西から東に向かって自転していて且つ低緯度程その速度が速い為に右カーブするが、これは地表に東から西に向かった慣性力が働くから、と説明が出来、南から北に向かった地球表面の風は、地球表面が西から東に向かって自転していて且つ低緯度程その速度が速い為に右カーブするが、これは地表に西から東に向かった慣性力が働くから、と説明が出来る。いずれにせよコリオリの力とは回転軸に平行な平面上の回転軸に垂直な方向の慣性力であって(回転体が球状であるなら球の表面上の慣性力であって)求心方向/遠心方向には力として全く寄与しない。
回転運動によって生じる慣性力とは、古典力学からも明らかなように遠心力とコリオリの力の2つしか無いのだから、(4)式第1項の「正統派」現代核物理学が呼ぶところの「原子核全体の強結合の波動関数」つまり「強求心力」なる物は、実は強力なる遠心力である。
(4)式の右辺第1項遠心力と第2項表面に平行な力の核内合力は求心力では全く無く斥力である事が明らかとなった。
「粒子–回転強結合」核内強求心力とは「正統派」現代核物理学によるでっち上げであり、「粒子–回転」が実は核内求心力ではなく核内斥力を生む事の論証でした。
ところで次の第2章を読むとお分かりになりますが、「正統派」現代素粒子論は原子核内の力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を、上述した「正統派」現代核物理学とは全く異なった、しかも相矛盾した遣り方で試みている。第2章に有るように、「正統派」現代素粒子論は「ゲージ場」なるものを全面的に使って100倍の求心核力を導こうとしている。「正統派」現代核物理学は回転運動の慣性力を手直しし捏造して100倍の求心核力を導こうとする事は有っても、「ゲージ場」には見向きもしない。これは現代核物理学を創った物理学者は以下に佐野が論証するのと同じように、「ゲージ場」とは虚像であり原子核内たりとも実在しない事を実は察知していたからではなかろうか。
第2章:「正統派」現代素粒子論は原子核内の力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を如何にして捏造したか?!
第1節:「正統派」現代素粒子論による「ゲージ場」に基づく核内求心力の捏造
ベクトル解析のdiv、grad、rotを使った電磁気学においてスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAなる「物理量」は物理現象には発現しない。何故なら
rot gradφ= 0
div rot A = 0
だからである。つまりスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAはゲージ変換に掛からない。言い換えるならばマクロの電磁気的世界においてはゲージ場なる場は存在しない。ベクトル解析を使う限り、スカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルなる物の存在/非存在は確定しようが無いからである。
ところで原子核内の電気力が中性子間には無く陽子間の斥力である事実を、「正統派」現代素粒子論はマクロの電磁気的世界においては存在しないゲージ場に基づくグルオンとHiggs機構なるものを導入して打ち消して、「強い相互作用」なる求心力が核内では働くという論を作り発展させてきた。これが捏造でしかない事を以下に完膚なきまでに論証し尽くす。
「正統派」現代素粒子論がマクロの電磁気的世界においては存在しないゲージ場が原子核内では発現すると考える理由付けは、「正統派」現代素粒子論ではベクトル解析のdiv、grad、rotといった直線や球面に沿った方向だけでの物理量の発現を扱うのではなく、テンソル(ベクトル束)を使って一般の方向の物理量の発現を扱う新たな手法を採用しているのだから、ゼロでないスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAが存在しているなら必ずや物理量として発現するだろうと考える為である。
とこでこの「正統派」現代素粒子論のこの論には根本的ペテンが潜んでいるのでそれをここに暴露する。
マクロ世界の電磁気現象において、例えば直線の導線内を電子が流れる時、その周りに発生する現実の磁場はベクトル解析が想定している輪の形ではなく、螺旋状の形をしている。これは現実の電磁気世界自体が一般テンソル方向でスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAの存在/非存在を既に検証してしまっている事を意味する。電磁気世界の現実自体が既にスカラー・ポテンシャルφ、ベクトル・ポテンシャルAなる物が若し存在しているのなら物理量として発現させていなければならないが、実際に現実には発現していない。検証結果は「非存在」と既に結論付けられている事が明らかとなった。
よって「正統派」現代素粒子論の素粒子グルオン、Higgs機構は存在しない事がここに論証された。グルオン、Higgs機構とは完全なる捏造でありでっち上げである事がここに確証された。
<以下は「正統派」現代素粒子論による「ゲージ場」である「糊の役割をする」素粒子「グルオン」の記述です。「正統派」現代物理学派はスミルノフ学派と佐野千遥の物理学よりも遥かに難解 [矛盾だらけだから難解] な論を述べ立てますので、そのお積りでお読み下さい。>
強い相互作用の定式化
場ψに対してSU(3)ゲージ対称性を要求する。ゲージ対称性の条件を要求したので、全ての相互作用の形が決まってしまう。ここでラグランジアン(ラグランジアンとは元々誤謬のエネルギー保存則の枠組み内で電磁気エネルギーを書き並べた物であった。[佐野の註])を書き出すと
L = - (1/4)FaμνFaμν + -ψiγμDμψ – m-ψψ
Faμν = ∂μGaν – ∂νGaμ + gsfabcGbμGcν
(D) = ∂μδij – igs (GaμLa) ij
グルオンとは、上式に有る強い相互作用に於けるゲージ場Gaμの事である。
<以上は「正統派」現代素粒子論による「ゲージ場」である「糊の役割をする」素粒子「グルオン」の記述でした。>
上式は、物理世界には存在しない事が論証されたスカラー・ポテンシャル、ベクトル・ポテンシャルからテンソル表現を使って捏造された実は存在しないゲージ場についてなのだから、しかも原子核内についてはその存否を確かめようもないのだから、あらゆる好き勝手な論を有らん限り書き殴れば書き殴るほど、その大混乱の誤謬が齎す難解さが寧ろ「権威付け」として働く珍現象が「正統派」現代物理学会において起こっているのである。有りもしない虚像の「ゲージ場」と虚像の「ゲージ場」との相互作用を、有ろう事か宇宙最強の「強い相互作用」であると強弁するのだから、「正統派」現代素粒子論者とは心臓である。
<以下は「正統派」現代素粒子論による「重力を付与する」素粒子「Higgs粒子」の記述である。虚像である「ゲージ場」とフェルミオンとの有りもしない相互作用において、フェルミオンが「質量を発現する仕組み」なる有りもしない物を「Higgs機構」としてでっち上げ、その「質量発現の根拠」とやらの役割を負うとか言う「Higgs粒子」なる物を捏造する、その偽りの理論の展開過程を見て行こう。公理である質量から全物理現象を説明するのではなく、現象面の上っ面でしかない電気から質量を説明しようという本末転倒も見て行こう。「正統派」現代物理学派はスミルノフ学派と佐野千遥の物理学よりも遥かに難解 [矛盾だらけだから難解] な論を述べ立てますので、そのお積りでお読み下さい。>
新たに2重項のスカラー・ポテンシャルとスカラー粒子を導入する。
(佐野の註:スカラー・ポテンシャルとは我々の物理世界ではゼロである事は既に論証した。)
そのスカラー粒子は複素数の複素場
φ= (φ+ φ0)
を持ち
(佐野の註:存在すると断言するのが後ろめたいから、実数でない複素場と言うのであろうが、既に逃げ腰である。)、
その複素場自体が電荷を持っているとする。
(佐野の註:場とは普通、電場ですら電荷を持っておらず、「複素場自体が電荷を持つ」なる仮定自体が既に現実離れしている。しかも後で分かる事であるが、ここで無理矢理忍び込ませた「電荷を持ったスカラー場」を「質量を持ったベクトル・ゲージ場」へと移行させるのが「Higgs機構」なる論の見え透いた手品である)
このスカラー場は自発的に破れた対称性を持つ質量0の南部-Goldstoneスカラー場と呼ばれ、そのスカラー粒子が関与するラグランジアンは
L = (Dμφ)†(Dμφ) – V(φ†φ) + L
Dμ = ∂μ - i(g/√2)Wμ – ig’YBμ
で与えられ、
Vはスカラー粒子に対するポテンシャル・エネルギーで
V = μ2φ†φ + λ(φ†φ)2
と仮定され、Higgsポテンシャルと呼ばれる。
HiggsポテンシャルVは、今μ2 < 0、λ> 0と仮定すると
√(φ†φ) = √(-μ2/λ) = v/√2
で極小となるから、スカラー場φはv/√2の周りで振動していると仮定する。
v/√2の周りで振動している事を例えば
φ= (1/√2)((ξ2+iξ1)/2 v+η-iξ3/2)
と表して見る。
を更に変形して
φ= (1+i(ξkτk/2v))(0 (v+η)/√2) = exp(i(ξkτk/2v)) (0 (v+η)/√2)
つまり
φ= (0 (v+η)/√2)
としてしまう事が出来る。
この式を先のラグランジアンに導入すると、ηが関与する項は
(1/2)∂μη∂μη+μ2η2
である事が出て来る。
この式の形から、想定される粒子の質量は
m = √(-2μ2)
と想定できると言えよう。
つまり自発的に破れた対称性を持つ質量0の南部-Goldstoneスカラー場がゲージ場に結合すると、ゲージ場は質量を持つベクトル・ゲージ場へと変わる。この事をHiggs機構と呼ぶ。
<以上は「正統派」現代素粒子論による「質量を付与する」素粒子「Higgs」の記述でした。>
ここにHiggs機構とは正に実存しない虚像の上に仮定された何から何まで全くの空中楼閣である事が明らかとなった。
ところで現代原子核物理学についての第1章を読み返してみるとお分かりになりますが、「正統派」現代原子核物理学は原子核内の力の入力条件=「陽子間の斥力有るのみ」からの力の出力条件=「電磁気力の100倍の求心核力」の導出を、上述した「正統派」現代素粒子論とは全く異なった、しかも相矛盾した遣り方で試みている。第1章に有るように、「正統派」現代核物理学は回転運動の慣性力を手直しし捏造して100倍の求心核力を導こうとした。「正統派」現代素粒子論は「ゲージ場」なるものを全面的に使って100倍の求心核力を導こうとする事は有っても、回転運動の慣性力には一言も言及しない。これは現代素粒子論を創った物理学者達が、佐野が既に論証したのと同じように、回転運動の慣性力によっては100倍の求心核力を導く事が出来る筈がない事を実は熟知していたからではなかろうか。だから「ゲージ場」なる物を持ち込んで「求心力」の捏造に血道を上げる以外に無かった。しかしその「ゲージ場」は全くの空中楼閣であったため、その企画は全面的失敗に終わった。
ロシアア科学カデミー・スミルノフ物理学派論文審査員:ドクター佐野千遥
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